【カッパ達と遊んだ日】






【カッパ達と遊んだ日】

生きていれば、心が濁る時もある。

そんな時、いかに浄化するかは非常に大事で、事、私に関して言えば、その浄化の方法は無心になる事だ。

無心になれる釣り。

相手はもちろん---


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土曜日・・・

最近、休日が休日でなくなりつつある日々を送っているが、その中でも少しだけ時間ができた。


色んな用事を済ませて、なんとなく川を眺めていた。

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6月も下旬となれば、いわき市ではホタルが舞う季節だ。

田んぼにはカエルが顔をだし、タニシもまた水底を這っている。

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わきを流れる川のせせらぎ・・・そこには涼しげに泳ぐウグイの姿。


何か釣りたい魚がいたわけではない・・・


しかし、何故かウグイは釣りたくなった。


トランクに入れてあるノベザオを伸ばし、繁みの倒木や、石をひっくり返してミミズを捕まえた。

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仕掛けをセットして、エサを落とす。

ウグイ仕掛け.png

すると、着水から3秒後。


ミミズを奪い合うウグイの口にエサが吸い込まれたのを確認して、コツンと手首を返す。


そして、クククと可愛い抵抗をして遊んでくれたのは、可愛いサイズのウグイ。

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本命だ。




一つ深呼吸。




あと、二匹釣ったら帰ろう。




そう思うと、何やら視線を感じる。


視線を感じる方に目をやると、幼い子供たちが4人で私を見ている。
目をまんまるにして、彼らは訪ねてきた。



子供達「ねぇ!それ逃がしちゃうの?」
マチャ「そうだよ? そうすれば、ずっと川にお魚がいるでしょ?」

子供達「ねぇ、僕たちにも釣りさせて?」
マチャ「うん・・・いいよ(*^_^*)」

子供達は大はしゃぎで私の周りを取り囲んだ。


私は、彼らに竿を預け、釣り方を教えてあげるが、どうしても子供には難しいようだ。

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しかし、試行錯誤みんなでワイワイしている子供達を見ていると、とても心が洗われた。



彼らを見て、なぜだか「私にも、こんな時代もあったな・・・」と、昔の出来事を思い出していた。


私にとって、水辺は・・・とても思い出の詰まった場所なのだ。


友達とザリガニ捕りをしに来た田んぼの用水路。
大好きだった爺ちゃんとタニシを捕ったり、家族でホタルを見に来た川沿いの田んぼ。
ホタルは団扇で捕る事を父に教わり、姉と競い合ってホタルを追いかけた。
叔父とサワガニや、川シジミを捕りにも行った。


水辺には、思い出すだけで心が温まる大切な思い出に溢れている。



心が洗われたからか・・・
それとも、歳をとったからか・・・


何故だか、思い出すと少しだけ・・・今、見てる景色がなんだかボヤけてしまう。



歯を食いしばって、見上げた空は、昔も今も同じ色だ。



きっと、この子供達もそういう素敵な思い出を作っては、大人になって振り返り、掛け替えのない思い出を思いだして様々な事に想いを馳せていくのだろう。



最近はめっきり川で遊ぶ子供がいなくなったが、この子達は、今や絶滅してしまったと思われた貴重な存在である。



私は、釣りや水辺の遊びをこれから世にもっともっと広めて、子供達がまた水辺ではしゃぐ、古き良き時代の風景をいつか見たいと強く願うのだ。


私は、わずかな時間ではあったが・・・河童達の純粋な心に触れ、少し童心に帰れたような、そんな素敵な時間を過ごした。


純粋に・・・素直に心地よい釣りができた。


帰り際、河童達が大きな声で私に言った。





「さようなら! また遊んでね!」





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2016.06.24
場所 :夏井川水系 常住川
時間 :14:00~15:00
天気 :晴れ
風  :微
仕掛け:ミャク釣り
エサ :ドバミミズ
釣果 :ウグイ1匹





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