【外来魚と日本の未来を考える。-Together –】







【外来魚と日本の未来を考える。-Together –】


 戦争の英雄とは、敵国の人をたくさん殺した人を言う。

正義の名のもとにそれは正しいとされ、それをする事を強制的に強いられていた者達にとって、それは名誉な事だったのだろうか。


今現代において同じことをするならば、それは「殺人」である。

それは相手が外国人であっても日本人であっても同じだ。


命は尊い。


たった一つ。
代替えのないから尊く、また輝く。


それを奪ってよい権利等ない。




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自分の考えを持たない人間にとって、標とは便利である。
何も考えなくても「正解」らしいものを教えてくれる。


現代においてその標の役割を担っているのはマスコミやテレビ業界だ。


テレビや新聞といった物を通して入手された情報は、ついつい正しいものと判断してしまう。

故に人間を操るのは簡単である。




一つの事柄について2つの意見を述べてみよう。

例えば・・・

【日本の蛍が絶滅する?なんでも食いつくす巨大ザリガニが生息域拡大中】
北海道に養殖でも持ち込まれた経緯のあるウチダザリガニという巨大化するザリガニが生息域を拡大し、全国で被害をもたらしている。
雑食性が強く、藻や魚、貝類なども食べてしまう上に、大食漢で繁殖能力も高く、本来そこにいる在来の生物やニホンザリガニ等希少な生き物へ悪影響を及ぼす可能性が高く、またカワニナ等の貝類も食べてしまう事から、それを餌にする蛍が激減するとの懸念。このままでは日本から蛍が消える事は時間の問題であると研究者は述べている。


【絶品甲殻類、ハサミは蟹、尻尾はエビの味がする最高級レイクロブスター】
日本に食材として養殖されていたレイクロブスターが再び注目を浴びている、なんとこのレイクロブスター(ウチダザリガニ)は、大型に成長し、ハサミは蟹の味、尻尾はエビの味がし、その味の良さ、大きさなどからレイクロブスターと呼ばれている。
このレイクロブスターは比較的綺麗な水であればどこでも生息でき、雑食であるため、養殖が用意であることが考えられることから、各都道府県の湖等で養殖が可能。
エビやカニの価格が高騰する昨今、このレイクロブスターが安価に取引できるなら、今まで使用されていたエビの代替品として期待が持てる。



何も知識がない人間がこの文字だけを素直に読んだらどうだろうか。
これは同じ「ウチダザリガニ」の事を書いたものだ。

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【特定外来生物:ウチダザリガニ】


つまり、「外来生物=悪者」は、メディアにマインドコントロールされて植え付いてしまった誤った概念だという事も一つの考え方である。


しかしどうしても、人間は悪い方のイメージを強く抱く傾向がある。

でも、それが全てではない。
物事には必ず「表」と「裏」がある事を認識してもらいたい。





最近、私はとても悲しく思っている。


それは、テレビが「外来生物」を悪者にしている事だ。


池の水を全部抜く・・・この企画が私は嫌いである。

それは数字が出るだろう。
いろんな生き物を見ると人は興奮する。

だから、池の生き物を観察するといった内容でも数字はでる。


しかし、インパクトに加え、「外来生物」を悪者にすることで、水の池を全部抜き、外来生物を駆除する事で、そのミッションが完了し、さも素晴らしいことをしたかのような印象を与えている。

それを子供にやらせ、子供に見せている。


近年、小学生や中学生が外来生物だからと、ブルーギルやブラックバスを平気で踏みつけているようなツイートも見かける。




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これを見てどう思う?
私は最後まで見れない…




しかし、テレビやマスコミが出した答えはそれが「正解」である。


「殺せ!外来種だから殺さなくちゃダメ! ブラックバスは殺せ、踏め!捨てろ!ブルーギルだから捨てろ、殺せ。殺せ殺せころせころせ」






そんな事は誰も言っていない?


言ってるんだよ。



すくなくとも子供にこのような事をするが悪い事ではないと認識付けた事は間違いない。


これが、今の大人が子供に教えてしまった誤った教育だ。




・・・愚かだな。

外来生物が悪?


その定義が「本来そこにいない生き物は、そこに居てはならない」というものなら、国内移入種も同じだろう。


ヘラブナはもともと琵琶湖固有種。
西湖のクニマスは、もともと秋田県田沢湖の固有種。
そんなものはたくさんあるのだ。

中禅寺湖の本鱒・木崎湖の木崎鱒は、琵琶湖固有種の琵琶鱒とサクラマスの交配種。
レイクトラウトは外来生物。




まてよ・・・そもそも熱帯魚などを売っているから、飼育できなくなって蜜放流する人がいるわけで、だとしたら熱帯魚も輸入禁止にしよう。

日本の気候になじめないと思っていても、温排水や温泉、温暖な地域は存在するわけだから。


それらすべてをシャットアウトし、もともとそこにいなかった物はすべて取りつくし殺そう。


バスもギルも、アメナマもハクレン、ソウギョ、青魚、鯉、ヘラブナ、ティラピア、レイクトラウト、ブラウントラウト、ホンマス、キザキマス、クニマス全部殺そう!!!!






だって、本来そこにいなかったのだから!!!!










これが、現代の外来生物問題の「正解」である。





在来種を守る事も大事だし、漁業関係者の気持ちもわかる。
しかし、解決しない問題も考え続ける事で何か道を導き出さねば、これから日本の外来生物問題が先に進むことはないのだ。





私はこの風潮が嫌いで、数年前から外来生物の命も尊い命であるという事をわかってほしくて、その命が駆除されるにしても、何かその命が意味のあるものだったとしてあげたい気持ちがあり、食材として食べれそうな物を食べて報告する活動をしてきた。

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【特定外来生物:カミツキガメ】

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【七輪焼き】

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【特定外来生物:ウシガエルの姿焼き】

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【特定外来生物:ウチダザリガニの天丼】

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【特定外来生物:ブラックバスの握り】



どれも料理次第では美味しく食べれるモノばかり…
しかし、それを理解してもらうのは難しい…


結局彼らは今日もまた「駆除」という名のもとに沢山の命を奪われている。





私ひとりの力では、今の嫌な風潮を変えることができない。






たくさんの人がほんの少しだけ関心をもってもらい、ほんの少しだけ協力してくれて、ほんの少しだけ歩み寄ろうと理解してくれる事ができたならば、それは物凄い力となって、この問題を解決する方向へと付き進めてくれる事だろう。




私が今、全力で協力したいのが、「Together」だ。


たくさんの著名人や漁業関係者等の協力の元、少しでも日本の外来生物問題を前に推し進めるための動きをしているプロジェクトである。


もし、沢山の人がこの活動を応援してくれたなら、救える外来生物達の命は大幅に増えるかもしれない。


是非、プロジェクトをご覧いただきたい。





ただそこにあるだけで美しい・・・






風に揺蕩う草花も、春風に乗る鳥たちも、路地裏に寝転ぶオジサンも。





ただそこにあるだけで美しい・・・






それが「命」である。





【外来魚と日本の未来を考える。-Together –】
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https://camp-fire.jp/updates/view/51046