【メソメソ】





https://www.youtube.com/channel/UCrTDRm40CrEFleDyrXS9hlg


【メソメソ】



悲しみに暮れて泣きじゃくる様子を言葉で表現する場合はなんて表現するのだろう。


標準的には「シクシク」だろうか。


しかし、私の家では代々受け継がれてきたか定かではないが、違った表現をしていた。


「メソメソ」


泣き虫の私は、泣きじゃくる度に父に「いつまでもメソメソしてんじゃねぇ!」と叱られた事を思い出す。


そして、父が死んだとき、凛とした姿で祖母が父の亡骸に話しかけた姿を見て私は泣いていた。


祖母は私に言った。


「いつまでもメソメソしていられなねぇな。」


まだ記憶に新しいその言葉が私をの背中を押した。




・・・メソメソしていられねぇよな。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


図8.jpg


蝉の声がけたたましく鳴り響く盛夏。


夏休みなると決まって田舎のおばあちゃん家に集まるのが家族の習慣であった。


大好きな従弟がくるのが待ち遠しくて、夏が楽しみだった。


じいちゃんは私の為にカブトムシを何処からか捕ってきていて、私が大はしゃぎで「じいちゃん!これもらっていい!」と尋ねると「いたましいなぁ」と返事が帰ってくる。

DSC_3436.JPG


いたましぃってのは「もったいない」って意味だったのか、それを失う事が痛ましいという事か、幼少のころから今に至るまで解決しない謎である。



そんな事を思い出す今年の夏は、私にって特別であった。



思い出とは本当の意味で宝物だ。


いつも色あせる事なく思い出す度に輝いている。





そんな思い出を胸に秘め、久々に私は池に足を運んだ。


図10.jpg


物凄い蒸し暑さとは裏腹に空を見上げると清々しいほどの「青」が広がっている。

図8.jpg


夏の池は好きだ。


学生時代、夏休みになると朝から友達と池に出向いてバス釣りをした。
カブトムシを捕りをして、お金はなかったけど、なけなしのお金でアイス買ったりして涼んだ記憶がある。


夏は私にとって特別な季節なのだ。



間もなく終わりを告げるこの季節。



アルバムにしまうにはまだ心の準備ができていない…


図5.png



刻一刻と過ぎる時間の儚さを感じながら無心で竿を振り続けていた。


図6.png




夏はやっぱり短い。




夏の終わりを告げるツクツクボウシの鳴き声が響く水辺。



まだ蒸し暑さが残る一方で、夕暮れの空が少し寂しく感じだたのは、きっといつもそこにあるモノの有難みをあたらめて感じたからかもしれない。




馳せる想いも、夢中になる刹那も、終わりを感じる余韻も全て、イッサイガッサイ含めて愛すべき思い出達である。




こみあげるモノを必死でこらえ「メソメソしてられねぇ」と自分に言い聞かす、そんな日の釣りの話でした。




皆さんは素敵な夏を過ごしていますか?

大人が夢を見なくてはいけません。

そうじゃないと、子供はどうやって夢を見たらいいのかわかりません。

大人が見本を見せるのです。




2018.08.10