【縁結びの雷魚】





【縁結びのライギョ】


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もう4年も経つのか…




川のせせらぎの様に過行く日々をもどかしく思う。



徒に過ぎた季節は二度と戻って来てはくれないと知っているから、果たせぬ願いに想いが募る。




でも、そんな一日一日が私にとっては宝物だったよ。




あの日から今日まで…ずっとまっていた。




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2015.08.27




あの…マチャさんですか?



はい…



ブログ見てます!









あの川…俺もブログ見て行ったんです!




そしたら…雷魚がいたんです!



ホントですか?




この地域に…ライギョ?



それは凄い!
にわかには信じられないが、あの川にいるのならロマンがある!!!
出会ってみたい!




雷魚か…




彼との会話に胸が熱くなった。






じゃあ…失礼しました!ブログ楽しみにしてます!






なんとも礼儀正しいさわやかで好印象の青年は、私に軽く会釈をして去っていった。








あ…





名前も聞けなかった。








彼は私の事を知ってくれていたのに…




失礼な事をしたな…



そうだ!ブログに御礼を書こう…きっと伝わるはずだ!

「あの川で…   」(当時のブログ)http://turikitimatya.seesaa.net/article/424864987.html




きっとまた彼に会えるだろう。








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あ…



また会えましたね。



あの…



名前を教えてもらえますか?





タケダです。
ブログのメッセージ見ました。


すごく嬉しかったです…




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俺、すごい人見知りなんだけど…もう一度会いたいと思った…




あえて良かった…あの時は失礼しました。











私達はそれから時折一緒に釣り場に足を運ぶようになった。






色んな場所に出かけた。




心を許せる数少ない人に出会えた事を時間の経過とともに実感していった。





この人の魅力をもっとみんなに知らせたいな…


そんな想いをいつしか抱くようになっていた。







・・・




・・










マチャさん…やっちゃいました…




掛けたのに…


くそぉ!!












…俺。待つよ。








いつまでも待つ。











もう逃がさない様に…ネット買いました。

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くそぉ!!!




まただ!!!




くそぉ!!!












俺は待ってるから。





ずっと待ってるから。










もう少しという所で手にすることが出来いその存在が幻覚化され、季節は廻り続けた。









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・・・



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ねぇ覚えてるかい?



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あの時のあの会話。




もう4年も前になるんだよ?




何度この景色を一緒に見ただろうね…


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この川でずっと追い続けていたよな。





俺は君とここに来る時、なぜ竿を出さなかったか…。


君は「一緒にやらないんですか?」っていつも気を遣ってくれていたが、その本当の理由は知らなかっただろう。


俺は君が雷魚を釣り上げる瞬間を目に焼き付けておきたかったんだ。


君がその魚と巡り合った時に、一番傍にいたかったんだ。




・・・






・・











マチャさん…




ついに…
やりました…













本当なのか!?









連絡をもらい、彼がいる「俺達を繋いだ川」へ向かう途中、車でワンワン泣いていた。

恥ずかしい程にくしゃくしゃに…




全然自己主張しねぇし、すごい腕もってんのに謙遜ばっかだし、本当はやりたいことあるくせに俺達に合わせる事ばっかで自分の事はいつも二の次…もっとわがままに自由に動いていいんだよっていつも言いたくて、でも時間が限られてるから結局俺がやることに合わせてもらう事になって、活動幅を狭めちまって…
本当ならずっと付きっ切りでカメラ回して君の凄さを世に広めたいと思っているのになかなかできなくて自分が情けなくて…
俺と組んだ事で窮屈にしてしまってるんじゃないかってずっと不安だった
でも、絶対にそんなそぶりを見せるわけがないから、せめて背中を押したいのに、何もできなくてさ…
感謝してんのに形にできなくて悔しくて…



それなのに、毎回毎回俺を感動させて…



お前ってやつは…














待ってて!










今行く!!!














俺達を繋いだ川には、先に駆け付けたミスターとタケダ君が待っていた。






お互い、カッコ悪いからシレっとして…










「待たせすぎだよ…」





「…はい


長かった…
やっとやりました…」






そう遠くないない未来と信じながらも、不確かなその確信は、いつも不安で揺れていて、この日が来る事をどんなに考えた事か…奇跡の様な仕合せの積み重ねが起こした他人ならどうでもいい一コマ。








タケダくん。





おめでとう…





いや…














ありがとう


証明してくれて






この川に雷魚はいた。








目に涙をためて私にその魚を掲げるその様子を見て、私のカメラのピントがなかなか合わなかった…





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一度だって疑った事なんてなかった。




必ず釣り上げてくれるって信じてた。




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秋の香りを纏った風が、通り過ぎた日々の出来事を運んでくるような感覚を覚えた。


見上げた空からは、まるで祝福しているかのように優しい雨が降り注いでいた。



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また新しい旅をしよう。







一緒に。







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声かけてくれてありがとう


俺と組んでくれてありがとう



2018.09.10





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